Q.6 曲線半径(R)の小さい箇所に補強土壁を用いる場合

(更新日:2007年8月6日)

BOX開口部に補強土壁を計画しています。開口部から道路への擦り付け距離が短いため,曲線半径を3m程度しか確保できません。壁面勾配を1:0.5(土嚢巻込み形式)で計画したいのですが,可能でしょうか。

A.6 R=3mの場合,「ジオテキスタイルを用いた補強土壁工」で土嚢巻込み形式を用いれば可能だと思います。

ただし,設計計算において内的・外的安定計算により算出した補強材の必要敷設長が確保できない場合には,良質な盛土材料を使用し補強材長さを短くしたり,補強材の敷設方向を変えるなどの対策が必要になってきます。

また,補強材にはいろいろな製品があります。ここで問題となるのは補強材の幅ですので,できるだけ幅の狭い製品を使用することで対処可能であると思います。さらには補強材の幅を切断して使用すればきれいにできると思いますが手間も掛かります。

壁面材が鋼製枠の場合には,補強材とともに鋼製枠も切断する必要が生じます。よって,施工性を考慮すると土嚢巻込み形式を使用するのが最も適切だと思います。

 

次に,一般的な「ジオテキスタイルを用いた補強土壁工」の曲線部における敷設方法について説明します。

 

【外曲がりとなる曲線区間】

隣り合った補強材の隙間が大きくなり無補強部分が多くなります。この隙間には同質・同等の補強材にて埋める処置を講じます。また,補強土壁の高さ方向に隙間が連続しないような計画とする必要があります。

【内曲がりとなる曲線区間】

補強材の重複範囲が大きくなりますので重なり合う部分に盛土材を挟むなどして,摩擦力を確保できるようにします。

図-1 曲線区間における敷設配置例(平面図)

 

 

 

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補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。

一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。

さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。

このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法

弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。

公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。

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