Q.13 盛土上の補強土壁

(更新日:2015年7月21日)

 既設盛土上に補強土壁を設置するのは問題ないのでしょうか?

A.13

結論から言いますと,既設盛土上に補強土壁を構築した事例はあります。

ただし,そのような場合には以下の検討を行って安定性を確認する必要があります。

(1) すべり破壊に対する検討

人工的に造られた盛土上に補強土壁を構築する場合には,円弧すべり計算で安定性を検討する必要があります。ここでは盛土の強度をどのような調査で推定するかが最も重要です。

既設盛土ではなく,これから盛土を施工して,その上に補強土壁を設置するのであれば,使用する盛土材や締固めの程度により強度は推定できますが,既設も盛土ではどのような盛土材を用いて,どの程度締固めているかが問題となります。また,盛土材や締固め度が均一かどうかも問題となります。

 

(2) 沈下に対する検討

盛土上に補強土壁を構築しますと,ある程度の沈下が発生します。

粘性土による軟弱基礎地盤の沈下量は,圧密試験結果等により(圧密)沈下量を算出しますが,森地盤の沈下は圧密沈下ではなく,圧縮沈下となりますので沈下量を予測することは非常に困難です。

そこで盛土基礎地盤が沈下しても,補強土壁に問題が発生しないようにしておく必要があります。

具体的には次のような対策です。

  1. 不等沈下にもある程度追随できるように,壁延長一定間隔ごと(10m,程度)に縦目地を設ける。
  2. 沈下しても計画高さが確保できるように,補強土壁上に嵩上げ盛土を設け,余盛りできる構造にしておく。
  3. 残留沈下量による影響を少なくするために,できるだけ沈下が終了した段階で,天端の笠コンクリートを打設したり舗装するように,後期についても考慮する。

なお,どうしても沈下しないようにするためには,盛土地盤の改良などを施す必要があります。

 

図-1 既設盛土上に補強土壁を設置する時の対応

 

 

 

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