Q.19 切土補強(鉄筋挿入)の計画安全率

(更新日:2008年5月13日)

 宅地造成工事において切土補強(鉄筋挿入)の設計を行っていますが,計画 安全率についての規定はあるのでしょうか。

A.19

盛土のり面の安定に必要な最小安全率は,宅地造成ではFs=1.5を標準とする規定があります(ただし,入念な調査に基づいて確実性の高い安定計算を行い,かつ,土地利用計画上も支障ないものと判断される場合には,Fs=1.2とすることができる)。しかし,切土の場合,明確な規定はないのが現状である。

よって,ここでは,切土補強の観点から,JHの「切土補強土工法設計・施工指針」が参考になるので,以下に切土補強斜面の計画安全率の考え方を述べることにします。

1) 補強斜面の計画安全率は,対象斜面が永久か仮設かということ以外にのり面の重要度や周辺構造物との関係等を総合的に判断して決定される。
2) 永久斜面の計画安全率については,1.25や1.50等が採られている事例もあるが,通常切土斜面においては1.20として設計する場合が多い。
3) 仮設斜面については,放置期間,構造物の重要度等により安全率は変化する。一般的には次の値を採用している。

 

表-1 仮設斜面のおける計画安全率
掘削開始から最下段の補強材設置までの
掘削段階の安全率
Fs≧1.05
最下段補強材設置後の掘削完了から埋戻し前までの
存置期間の安全率
Fs≧1.10

 

図-1 計画安全率の考え方

 

 

 

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