(更新日:2016年1月12日)
補強土壁工法は従来のコンクリート擁壁と比較してどのような特性(長所・短所)がありますか?
A.28
補強土壁工法は従来のコンクリート擁壁の特性を有するとともに,通常の盛土体としての特性も併せ持つ構造物である。従来のコンクリート擁壁と比較すると,次のような特性を有している。
図-1 補強土壁工とコンクリート擁壁
(1)長所
:壁高については基礎地盤が堅固で,かつ良質な盛土材を使用すれば,1段で20m程度の高さまで構築可能である。多段積みで構築すると,さらに高い盛土が構築できる。 |
図-2 多段積み補強土壁 |
:従来のコンクリート擁壁と比較すると,設置できる基礎地盤の適用範囲は広い。 |
:現地では部材を組立てるだけのプレハブ工法であるので,工期短縮と省力化が可能である。 |
:壁面組立⇒盛土材まき出し・転圧⇒補強材敷設の繰返しであり,特殊な技術を必要としない。 |
:コンクリート壁面を有する工法の場合,壁面緑化は困難。(関連資料:FAQ Q.2) |
写真:鋼製枠を使用した補強土壁 |
:阪神淡路大震災や新潟県中越地震において,従来のコンクリート擁壁が多くの被害を受けたのに対して,補強土壁工はほとんど被害を受けなかった事例がある。(関連資料:技術情報-緊急レポート-『やっぱり強かった補強土壁』) |
:従来のコンクリート擁壁と比較して経済的に構築できる。 |
(2)短所
:杭の打設や地中構造物の設置はできない。(関連資料:FAQ Q.11) |
:一般的には内部摩擦角が大きい砂質土・礫質土が望ましい。(関連資料:FAQ Q.12) |
:補強土壁工法の特性として,補強材に変位が発生することにより盛土が安定する。(関連資料:FAQ Q.3) |
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
検討条件により別途お見積もりさせていただきます。
工法選定条件確認
▼
比較形式の選定
▼
工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
▼
計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
▼
比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
▼
工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
▼
成果品の送付
他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。
検討条件により別途お見積もりさせていただきますので是非お問合せください。
TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛
「補強土壁・軽量盛土工法技術資料ファイル」無料配布中!技術資料と会社案内を1冊のファイルにまとめ,お手元に置いて頂きやすいようにしました。R5年7月会社案内カタログ刷新!きっと業務のお役に立つと思います。
会社案内お問合せ/資料請求 |
業務内容活動報告 |
技術情報
その他 |