仮橋・作業構台

(更新日:2022年3月15日)

(1) 仮橋・作業構台とは

仮橋・作業構台とは,水上施工や水中施工にあたり岸から作業員や工事用機械,材料などの運搬を行うために設けた通路や工事用作業足場として利用されるものをいう。また,陸上においても一般の道路から工事現場までの地形が急峻な崖や法面である場合に,作業用の重機や資材の搬入路および作業足場として設置される仮設構造物をいう。

 

(2) 主な用途

一般に,建設工事における仮橋・作業構台の主な用途としては以下のものがあり,これらの用途が発生する場合は,仮橋・作業構台の設置を検討する必要がある。

 

● 工事用車両等を通行させるために架ける橋

● 洪水,地震等の災害により落橋した場合に応急的に架ける橋

● 水上施工のために設ける工事用道路,資材置場および作業足場

● 土留開削工法や斜路を造ることができない法切り開削工法の場合の掘削内部に造る通路や工事用作業足場

● 工事現場の地形が急峻な崖や法面の場合,一般道路から工事用車両や建設機械等が乗り入れるための通行路および工事用作業足場

● 大量の土砂や建設資材などを海上輸送する場合の船舶の接岸,荷役,あるいは作業場

 

(3) 検討内容

仮橋・作業構台は工事の施工上重要な役割をもつものであり,またその規模よっては多大な費用を要するものとなる。このため,仮橋・作業構台の計画および設計当たっては,工事の内容を十分理解し,現場の条件等を把握した上で行われるべきであり,安易な計画によって工程的にも工事費的にも大きな損失を生じないよう,細心の注意を払うことが必要である。

したがって,仮橋・作業構台の計画に当たっては,少なくとも以下の事項を検討なければならない。

 

● 仮橋を河川に設置する場合は,流水を阻害しないよう河川管理者と協議し,構造および施工時期などを決定する。

● 仮橋の位置および大きさは,仮橋上のすべての作業を想定し,その作業が支障なくできるようにする。

● 幅員は,目的(例えば車両通行用か人道用かあるいは両者を兼ねるか)作業台として使用するか等を明確にし,それぞれの機能を満足するものとする。

● 河川上に設置する場合は船舶の航行に支障のない桁下の余裕高さを,道路上等に設置する場合には建築限界からの余裕高さを考慮する。

● 仮橋・作業構台に作用する荷重と使用期間を想定し,安全でかつ維持管理が容易で経済的な材料を使用する。

 

(4) 分類

仮橋・作業構台は,使用目的により次のように分類される。

a) 仮橋

仮橋は,河川等を横断する運搬路のための工事現場内に設置される仮設橋梁をいう。その構造は,車両用・人道用あるいは兼用などの目的により異なる。

b) 作業構台

作業構台は,土留および仮締切内の作業や急崖地等の工事現場において,材料や仮設機材等の集積場や作業スペース等の確保,あるいは建設機械,移動式クレーン等を一時的に設置または移動させることを目的として設けるためのもので,一般に鋼構造形式である。

c) 仮桟橋

仮桟橋は,浚渫工や海岸工事等の水上施工における作業船等の船着場および岸から作業員や工事専用機械,材料等の運搬を行うために設けた作業構台および仮橋のことをいう。仮桟橋や,使用目的に応じて鋼製桟橋,吊り桟橋に分けられる。

d) 路面覆工

路面覆工は,開削工事において施工期間中,一般交通に供するために仮の路面として覆工板を用いる工法で,仮橋・作業構台とほぼ同一の構造形式である。

 

 

写真-1 仮桟橋の施工例

 

写真-2 作業構台の施工例

 

 

参考文献

・社団法人全日本建設技術協会:改訂版 土木工事仮設計画ガイドブック(Ⅱ),pp43~45,2001.10

 

 

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