軽量盛土(EDO-EPS)工法における輪荷重の分散角度

(更新日:2025年1月28日)

(1) EDO-EPSブロックへの輪荷重の影響

EDO-EPSブロックは自動車が走行する道路(輪荷重の影響を受ける箇所)では、50kN/m2以上の許容圧縮応力度を有するEDO-EPSブロックを用いると定められている。

このとき、路面からEDO-EPSブロックへの影響は上部コンクリート床版の設置の有無によって変化する。

1) 床版を設置した場合、輪荷重の分散角度は60°である(舗装・路盤・路床内部)

2) 床版を設置しない場合、輪荷重の分散角度は45°である(同上)

3) 床版を設置しない場合、1)と同等の輪荷重分散効果を得るためには、床版の3倍の厚さの路床材が必要である(図1参照)。

養生期間が確保できないなどの理由で、やむを得ず上部コンクリート床版を設けることができない場合、路床材を厚くすると上載荷重が増加して、EDO-EPSブロックのクリープ変形や地震時の安定性に対して不利となる恐れがある。そのため、路床材を厚くするのではなく、輪荷重の分散が小さくなる分、上部のEDO-EPSブロックの強度を高めて対処することが望ましい。

 

図1 上部コンクリート床版の代替層

図1 上部コンクリート床版の代替層

 

(2) 応力度検討における輪荷重の分散角度

EDO-EPSブロックに発生する応力度は、舗装・路盤などの死荷重による応力度σz1と活荷重(輪荷重)による応力度σz2の和であり、許容圧縮応力度がσz1+σz2を上回るEDO-EPDブロックを選定する。

死荷重による応力度σz1は、舗装などの各部材の厚さと単位体積重量から算定する。輪荷重の分散角度については、安全側の値として上部コンクリート床版を含んだ舗装構造体内部では45°上部コンクリート床版がない場合は30°で分散するものとする。また、EDO-EPSブロック内部では、コンクリート床版の有無にかかわらず、基準書に定められている緊結金具で一体化した場合、荷重分散係数α=1とし、20°で分散するものとする(図2参照)。

 

図 2 応力分散の模式図

図 2 応力分散の模式図

 

 

参考文献

・発泡スチロール土木工法開発機構:EDO-EPS工法設計・施工基準書,pp25・48・50,2019年 5月

 

 

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